猫額洞の日々

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2018年 05月 26日 ( 1 )


2018年 05月 26日

森茉莉付近(51)/(2)鹿島茂『パリの日本人』読了

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~5月23日より続く

 政治家や実業家の評伝が多い前半はおとなしやかなタッチだが、
後半、『人間交差点・松尾邦之助』から俄然ノッてくる。

 松尾邦之助は1922年(大正11年)、東京外国語学校フランス語部
文科を卒業する。この年の卒業生がスター揃いだ。

<後に朝日新聞社のパリ特派員として松尾のライバルとなる渡辺
 紳一郎、[略]井上勇、[略]高橋邦太郎[略]、カッパ・ブックスの
 生みの親・神吉晴夫、名著『銀座細見』の著者安藤更生(こうせい)
 などがいる。>(p169)

 鹿島茂が河盛好蔵から聞いた話では、東大から非常勤講師でやって
きた若い鈴木信太郎がディクテのつもりでうっかり、ディクタシオン
と言ってしまい、授業ボイコットにまで発展したという。

< このボイコット騒動は、鈴木信太郎の兄貴分である辰野隆(ゆたか)
 が柔道部の猛者だった弟のコネを介して外語の柔道部に働きかけて
 圧力を行使し、なんとか一件落着となったが、おかげで、首謀者の
 渡辺紳一郎は辰野・鈴木という東大仏文中枢からは目の敵とされ、
 東大仏文への進学を諦めざるを得なくなった。渡辺紳一郎の経歴が
 東大支那哲学科卒になっているのはそのためである。>(p169)

__おべっか遣いの蔓延る政府+国家公務員の黒社会と、そのミニチュア
版である日大アメリカン・フットボール部スキャンダルを彷彿させる挿話だ。
 今や寄らば日本会議の陰なんでしょ、きっと。
 日大と、立て看除去スキャンダル(に多少は揺れなくもないであろうと
思いたい)・京大とは、学園闘争を始める時期ではないか。日大闘争50年
であることだし(東大は我利我利亡者ばかりだろうから、やりっこないし)。

 松尾邦之助が中西顕政という富豪から資金を得て始めた、仏文の日本
文化紹介雑誌の名前が、「ルヴュ・フランコ・ニッポンヌ」。
 "ニッポンヌ"の響きが楽しい。

 『パリの日本人』が新潮選書から出たのが2009年。「ルヴュ・フランコ・
ニッポンヌ」の翻訳や、獅子文六の復活は、この本の影響だろうか。

 『パリの昭和天皇 文庫版あとがきに代えて』は、『昭和天皇実録』から
の書き抜きだ。
 1921年(大正10年)、フランスを訪問した裕仁(ひろひと)皇太子は
6月21日に
<ノートルダム寺院を「一旅行者」として見学し、[略]メトロに乗車>した。
<「パレ・ロワイヤル駅より地下鉄に御乗車、ジョルジュ・サンク駅にて
 下車され、[略]御帰館になる。なお、ジョルジュ・サンク駅にて御降車
 の際、切符をお持ちのまま同駅の改札を通過される。御帰国後、御生涯を
 通じてこの切符を大事に保管される」
  パリのメトロでは、今も昔も、入口での改札はあるが出口での改札は
 ない。
 [略]『恐怖の報酬』で、仏領ギアナに流れてきたイヴ・モンタンがメトロ
 の切符を宝物のように大切にしている場面を思い出させる。>(p357)


     (鹿島茂『パリの日本人』 中公文庫 2015初 帯 J)


(1)鹿島茂『パリの日本人』
(2)鹿島茂『パリの日本人』





呪 亜屁沈臓/呪 汚池腐裏子/呪 共謀罪=ネオ治安維持法/呪 吐爛腐・夷蛮禍/

 安保関連法(こと戦争法)の本会議投票行動(PDF)東京都の
安保関連法(戦争法)に賛成した議員名


 共謀罪強行成立記念! 安倍政権の暴挙を忘れないために振り返る
「共謀罪トンデモ答弁・暴言録」


 【票を入れるな危険】日本会議所属の都議候補一覧

 小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者

 「共謀罪」法 衆参両院議員の投票行動

 上記のPDF





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by byogakudo | 2018-05-26 20:56 | 森茉莉 | Comments(0)