猫額洞の日々

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2018年 09月 22日 ( 1 )


2018年 09月 22日

(2)H・C・ベイリー/藤村裕美 訳『死者の靴』再読・読了

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~9月21日より続く

 ミステリ内に流れる時間は、大抵、長くて数日のできごとが多い
ように思うけれど『死者の靴』は、ほぼ一年に及ぶ経緯が記される。
 それを言うなら、『月長石』なぞ、たしか数年間に渡るできごとの
記述だった(と思う)けれど、『死者の靴』の方がむしろ長い時間を
感じさせるのは、単線的だからだろうか。

 名探偵である弁護士クランク氏と助手のホプリーが、ロンドンと
観光地・保養地、キャルミンスターとを行ったり来たりするから
単線的というのではない。穏やかそうなキャルミンスターで、殺人
事件や、もめごとが起きる。

 けれども、それらに関わる人々、メインキャラクター以外の人々の
描き方が、物語の都合に合わせた切りとり方なので、ストーリーが
十分にふくらまない。これがノレない原因ではないかしら?

 市警察と反目し合う州警察の頑固な警部、ユーヴデイルなぞ、もっと
魅力ある複雑な人物に描けるのに、たんに物語の進行の都合に合わせて、
出入りさせられている印象だ。

 それで却って、『月長石』より古臭く感じてしまうのではないかしら。
『月長石』の場合、読者は(少なくともわたしは)150年も前の、昔物語
と意識して読む。古臭いギャグや当時の偏見も、古風さとして楽しむ。
 しかし、1942年刊で、ご都合主義を見せられると、中途半端に感じる
のだ。もう、この書き方では表現できないできごとや人間関係が、無理に
小説らしい(と信じられてきた)書き方の枠内に押し込められているようで。

 きらいじゃないミステリだったけれど。


     (H・C・ベイリー/藤村裕美 訳『死者の靴』 2000初 帯 J)

(1)H・C・ベイリー/藤村裕美 訳『死者の靴』
(2)H・C・ベイリー/藤村裕美 訳『死者の靴』





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by byogakudo | 2018-09-22 21:30 | 読書ノート | Comments(0)