猫額洞の日々

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2018年 11月 15日 ( 1 )


2018年 11月 15日

(3)ジョゼフ・ウォンボー/小林宏明 訳『ハリウッド25時』読了

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~11月14日より続く

 原作"HOLLYWOOD STATION"は2006年、21世紀になってから
の刊行である。だから女性警官も女性刑事も活躍している。女だから
って性差別的に過保護に扱わないでくれと、彼女たちは凛々しい。

 乳児がいるので乳房が張って痛いとき、彼女は相棒の男性に断り、
トイレットで搾乳器を使って張りをとる。シャツのボタンを留めて
いると、警官が巻きこまれた銃撃戦の緊急通報が入り、大急ぎで
出動する。

 予算不足、人手不足なので、買春のおとり捜査員もやらされる。日系の
小柄な女性警官と白人の大柄な女性警官が割り当てられる。ひとりが凶暴
なポン引きの暴力に倒され、大けがを負って入院する。

 このシーンを書くとき、どちらを犠牲者にしようかと、作者は悩んだ
だろうか?
 警察自体が人種問題で、つねに悪評を立てられないよう気を遣っている
ことがテーマになっているのだが、作者は登場人物たちの配役に気を遣わ
ないでいられるだろうか?
 作者に対して意地悪な見方かもしれないが、ここは悩みどころではないか。
アジア系を被害者に当てたことで、批判は来なかったのかしら? 作中で何度
も犯人が黒人であった場合の逮捕方法・手段に神経を働かせるシーンが出てくる
けれど、おとり捜査での犠牲者役をアジア系に割り振ったことは、またしても
安易なマダム・バタフライ・コンプレックス、犠牲の精神に溢れた東洋女性像を
描き出すことになるかもしれないとは、作者は思わなかったのだろうか?

 目を犯罪者や犯罪の内容に向けると、出てくる事件は、とても近ごろ的である。
小児性愛、子どもの虐待、毎度ながらの薬物乱用、ロシアン・マフィア...。
 でも長篇全体の印象としては、70年代的・予定調和を感じる。いや、べつに
悪くもヘマでもなくてその反対、よく構成されたミステリだけれど、記述内で
納まっている感じが、物足りない、というか。
 よくできてはいるのだけれど。 

 犯罪者側に分類される、トロくて気のいい女性にもたらされた、当面の
ハッピー・エンディングは好きだ。70年代ならシェリー・デュヴァルが演り
そうな役柄。
 そう、このまますぐに映画化できそうな警察小説なのだ。


     (ジョゼフ・ウォンボー/小林宏明 訳『ハリウッド警察25時』
     HPB 2007初 帯 VJ)

(1)ジョゼフ・ウォンボー/小林宏明 訳『ハリウッド25時』
(2)ジョゼフ・ウォンボー/小林宏明 訳『ハリウッド25時』
(3)ジョゼフ・ウォンボー/小林宏明 訳『ハリウッド25時』





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 上記のPDF





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by byogakudo | 2018-11-15 21:38 | 読書ノート | Comments(0)