猫額洞の日々

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2006年 05月 13日

新着本のご紹介等

 SがいないのでHP新着欄に写真が載せられない。普段任せっきりなので、こんな時
後悔する。たぶん来週あたり、手直ししてもらいます。

 " KING FOR A DECADE JEAN-MICHEL BASQIAT " は作品とインタヴュー
(ジョン・ルーリーやメアリ・ブーン他)が収録されている。

 " THE NEW BRITISH PAINTING " 、古本屋になって変ったことの一つだ。モダーン・
アートにも興味が持てるようになった。今の絵描きだって、好きになれる作家や作品が
あると やっと解る。喰わず嫌いでした。(今の小説家も読んでみるように
しなくっちゃ?)。

 「ジョン・ラスキン 思索するまなざし 御木本隆三旧蔵書を中心に」。持っていたい
けれど、仕方ない。わたしは(非本格の)古本屋・・・。

 昨夜から「翻訳家という楽天家たち」(青山南 ちくま文庫 98初)、もうすぐ読了。
あとがきにあるように、「イーディとビーティの狭間で」みたいな本だ。

新着本
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# by byogakudo | 2006-05-13 14:58 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 12日

言い訳

 Sが大不調で、今日は本探しに行かず、お洗濯中。熱がひどく、一晩に何度も
着替えていたので、部屋がいささか野戦病院風景を呈していた。昨日から少しずつ
下がって来ているけれど、検査結果が出るのは来週になってからだ。

 そんな訳で明日の新着本更新はできないかも知れません。(と言いつつ、アップ
してなかった旧蔵本の新着表示とか、手はあるなと考えていますが)。2時現在の
時点では未定ですが、もし更新できなかった場合は、ご勘弁下さい。
 また明日。
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# by byogakudo | 2006-05-12 14:18 | 雑録 | Comments(2)
2006年 05月 11日

さびしい

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 連休が終わった途端に梅雨の前触れみたいな天気が続く。Sは体調を崩し、火曜日の
午後から店に出てこられない。
 気を紛らわすために、" THE BEST OF FRANCOISE HARDY " を掛けたり、お香を
たいて見たり。

 ネットに上げてなかった文庫本等を また少し入れる。どの項目にすればよいか迷った
けれど、06a 日本現代作家 に強引に割り込ませる。主にニューヨーク、アメリカ関連
ものです。常盤新平〜小林信彦間に入っています。

 さて、次は何しよう? 捨てる本の選別、目録の熟読玩味、すぐ溜る事務系雑事を
片づけること、HP目録に上げる本を探すこと・・・、いくらでもある。気を取り直さ
なくては。
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# by byogakudo | 2006-05-11 16:02 | 雑録 | Comments(0)
2006年 05月 10日

郵便局民営化について一言

 タイトルが大げさだけれど、なに、ただの愚痴です。

 たまに通信販売の依頼があり、郵便振替票でお支払いをお願いしている。
ある日、届いた振替票を見て、何か変だ。郵便局での支払い手数料が100円と記されて
いる。70円のはずなのに。
 他の最近の振替票も見てみると、みんな いつの間にか100円と書かれている。

 郵便局に行ったついでに聞いたら、チラシを渡され、4月から料金に変更が
あったと教えられる。ATMは今まで通り60円だが、窓口支払いは100円に値上げ。
 いきなり30円の値上げ! しかも全部のATMに郵便払込票口が開いている訳では
ない。窓口の人件費が掛かるというなら、まずすべてのATMを払込票口のある機械に
替えてからのことだろう。民間ならそうする。

 それに何故、手数料の変更をもっと正確に伝えようとしないのか、解らない。
TVのコマーシャルではゆうパックの宣伝しか見たことがないし、新聞広告を
見たこともない。前もって何の通知もせず、いきなりである。尋ねない方が悪いと
言わんばかりだ。

 叔母に愚痴ったら、昔からの郵便局の体質よ と言われた。
 数年前に、海外郵便の料金が値下げになった時も、何の告知もなかったらしい。
知らずに前通りの切手を貼って出していたが、たまたま切らして窓口に出し、初めて
値下げがわかったそうである。
 「知らせないで、高いままの料金を取ってて平気な体質なのよ」と、彼女。

 また、民間の会社になるのだから、利益の上がらない過疎地は見捨てて
かまわない、むしろそれが正しい経営姿勢である と思っている様子が見える。
だが、自分の不利益になることでも、きちんと情報公開(形だけでなく)することは
公民どちらにも求められる。 

 人件費削減については民営化、知らしむべからずに関しては相変わらずの官僚主義。 
 調子のよいことである。
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# by byogakudo | 2006-05-10 15:43 | 雑録 | Comments(0)
2006年 05月 09日

5月7日付けに追加

 ふと思いついて部屋にある英和辞書を覗いてみた。「<コンパクト版>小学館
英和中辞典」84年8刷である。ちゃんとglassine が載っていて、訳語はグラシン紙。

 いやになる。店にある英和の語数が2つとも少なすぎるのか、片方は9万語強、
もう1冊だって6万語以上あるというのに。<コンパクト版>にはEndymion なんてのも
しっかり出ている。店のにはない。言葉の採集方針の違いだろうか? 

 ひとつ解らないのが、<コンパクト版>は奥付の書名であって、表紙には
Shogakukan Progressive English-Japanese Dictionary とあること。
 それに、何を思って、80年代半ば過ぎに英和辞典を買ったのだろう? 気紛れ?
必要性には迫られていなかった筈だが、もはや思い出せない。でも引きやすく便利で
(わたし向きで)、時々 引っ張り出す。店にあるような二色刷り辞書は、見ると
眼がくらくらする。みなさん、平気なのかしら? 喧しく見えるのですが。

 「『新趣味』傑作選 幻の探偵雑誌7」(ミステリー文学資料館 光文社文庫 01初)が
部屋にあったので、昨夜から。このシリーズはとても労作で、素晴らしい試みとは
思うけれど、同時に、忘れられた小説家には忘れらるべき問題点も またあると、
気付かせてくれる。
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# by byogakudo | 2006-05-09 17:24 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 08日

「ソーラー・ポンズの事件簿」読了

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 「読みました。やっぱり全体的に退屈でした。」としか書けない。よほどの
退屈好きな方にはお勧め。ダーレスの才能には昔から疑問があったけれど、探偵
小説も、やはり そうか。ダーレスでこれは という一編は、あるのかなあ?
               (オーガスト・ダーレス 創元推理文庫 91再)

 さてこれで、今夜は「沈んだ世界」(バラード 創元推理文庫 69年5刷)しか
残っていない。あんまりバラード気分ではないのに。また、世界の終末に
マゾヒスティックに立ち尽す主人公の話か・・・。
 宮川淳が函欠全集本しかなく、あの厚さと重さに寝床で耐えるのは無理だ。
むかし伊東守男氏から、
 「あんた、宮川淳なんかが好きなんだろう?」と言われて頷き、
 「好き。読んでないけど」と答えた、死ぬまでに読む予定の本ではあるのだが、
読まないでも知っている世界であるような気もする。
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# by byogakudo | 2006-05-08 15:04 | 雑録 | Comments(0)
2006年 05月 07日

「ソーラー・ポンズの事件簿」途中

 シャーロック・ホームズのパスティーシュ短篇集。英国調を出さなければと
がんばると退屈、どうせアメリカ人が書いた英国の物語だと開き直ると生き生きする、
そんな感じである。大して面白くはないけれど、読み出してしまった。

 集中の「消えた住人」に気がかりな箇所があった:
<・・・いつも携えている薄葉紙の封筒の一つに差し込んだりしながら・・・>
この「薄葉紙」にグラシーンと小さくルビがある。わたしの必須アイテム、グラシン紙
のことであろうが、かつてのパラフィン紙、あるいは硫酸紙、現グラシン紙の綴りが
気になる。

 gl か、gr か、そこからして解らない。棚の英和辞典2冊を交互に見てみるが、
辿り着かない。シーンはscene ?いやth のシーンだってあり得る、ついには無理を
承知でglu、gruからグラシンに行着けないかと試みた。

 PCの国語辞典で「グラシン紙」を引いて、あっけなく解決。glassine paper でした。
店の辞書にはどちらも出ていない。ついでにパラフィンはparaffin なのですね、
これもff は思いつけず、ph しか浮かばなかった。かなしい。
                       (ダーレス 創元推理文庫 91再)
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# by byogakudo | 2006-05-07 19:17 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 06日

まだ生きている

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 なかなか死なずに今日も新着本のご案内申上げます。

 福田勝治写真の「銀座」では、戦争がまだ激しくならない頃、ぎりぎりの
戦前風景を見ることができる。写真頁 一枚切取が無念だが、1枚ずつ福田の
コメントが付いている。

 写真頁33の解説は:
<巴里の下宿を想はせる銀座アパート。ここには水商売に適した人が多く
住んでいる。都会の裏を知つている人はこんなところで朝の十時頃目をさます。>
とある。

 写真を見ると、現在の銀座アパートメント(奥野ビル)と異なり、6階建てで、
屋上に縦長に書かれた「銀座アパート」の看板がある。
 佐藤千夜子の項で書いた、彼女が7階建ての7階に住んだ話は、この写真が撮られた
後のことになる。 
      (写真・福田勝治 随筆・森田たま 装釘・河野鷹思 玄光社 41初函)

 apartment house が日本に取入れられ、最初は高級感ある「アパートメント」
表記であったが徐々に風化し、集合住宅としての質も低下して「アパート」に
化けたと思ってきたが、言葉の風化はもっと早かったようである、「銀座アパート」の
例から見ると。

 その風化したアパート風景が「財産づくりのアパート経営」で窺われる。大小様々、
木造モルタルから鉄筋コンクリート造まで、各形態のアパート経営法であるが、外観
のみならず、室内の写真や間取図も収められているので、60年代・70年代の若い人の
住環境が理解できる。               (金子益三 金園社 62初)

 今週もよろしくお願いいたします。

新着本
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# by byogakudo | 2006-05-06 17:41 | 読書ノート | Comments(0)
2006年 05月 05日

水の上

 「大きな葛籠と小さな葛籠、どっちにする?」
 そこそこ悪くはない本数点+アルファ=10冊か、これ1点!+アルファ=2冊の
どちらにしよう? 後者を選んだおかげで散歩できた、千鳥が渕でボートに乗れた、
例によって所持金ぎりぎりであったが。

 天気は良く、人は少なく、風が心地よい水の上の30分間。頭がゆるんで何も
考えられない。思い出すと今でも陶然となる。
 わたしの希望のひとつは、Sにボートに乗せてもらうことだ。叶ったので、もう
死んでもいいか。
 三崎町のお祭りだったようで、九段下近く こども神輿とすれ違った。掛声は
「ワッショイ」、東京はそうでなくっちゃ。

 いい休日でした。明日から仕事。少し、どこかへ行きたい気が起きている。
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# by byogakudo | 2006-05-05 21:07 | 雑録 | Comments(3)
2006年 05月 04日

昨日の訂正と「ああ東京行進曲」読了

 残念、久保田万太郎が好きなのはカツレツであってカツ丼ではなかった。三田文学系
カツ丼愛 検証はここに頓挫した。(cf: 「久保田万太郎」 戸板康二 文春文庫 83初)

 昨夜は「ああ東京行進曲」(結城亮一 河出文庫 85初)を読む。佐藤千夜子(さとう・
ちやこ)についてはキセル知識しかなかった。つまり、流行歌手の嚆矢で 困窮して
死んだことしか。

 活躍したのが1930年代だから、いろいろ こちらの興味を惹くできごとが出てくる。

 1) 初代・水谷八重子は新劇女優としてデビューしたが、その初舞台「チルチル・
ミチル」が上演されたのが、渋谷 百軒店の聚楽座である。80年代には まだあった
百軒店傍の旅館・聚楽(道玄坂から百軒店に上って途中で右に曲がった奥)と、
同じ場所だったのだろうか?

 2) レコードも徐々に普及してきたが、大衆歌謡(流行歌)は全国の劇場や学校・
公的施設を廻るライヴ公演により人気を得た。
 佐藤千夜子の歌だけでなく、藤蔭静枝の踊りもある企画で、どちらによりきちんと
照明が当てられたかで諍いが起きた。但し、この頃の照明は、舞台袖に置かれた
塩水入り桶に電線を出したり入れたりして、ライティングの強弱をつけるもの。感電
事故の方が心配だ。

 3) 佐藤千夜子は人気の絶頂期に、かつての夢・オペラ歌手を思い出し、4年も欧米に
遊学したため人々から忘れ去られた。帰国した彼女をしかし、日本ビクターは会社の
基礎をつくった大スターとして銀座アパートメントに住まわせる!しかも7階建ての
7階、特別に大きな一室である。当時の銀座アパートメント利用者は、八幡製鉄社長や
溝口健二・田中絹代、菊池寛等であった。

 悲惨な晩年であるが、ただ、本人が無邪気というにも あまりに賢くなさ過ぎて、
同情・共感の念が発生しにくい・・・。
                         (結城亮一 河出文庫 85初)
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# by byogakudo | 2006-05-04 11:28 | 読書ノート | Comments(2)